ピアノ教室 越谷

この教室は「この曲が弾きたい」という目的が明確にあれば、その曲を弾くにはどう進めば最短距離になるかを考えていきます。そしてその曲を弾くために必要な技術など優先的に身に付けていきます。

ですが、このやり方では譜面がうまく読めなかったり、基礎が通常より疎かになるため、将来的な大きな成長は望めません。

それでもこういった通常のピアノ教室ではあまりやらない教室を開設させていただいたのは、生徒さんがゴールにたどり着く前に辞めてしまう事が多いという点です。結婚式などで披露するために一曲だけという方やもう一度ピアノを習いたいという方もいらっしゃいますが、当教室が特に力を注いでいるのが「シニア」の方のピアノです。

以前、川越のレイコピアノ教室の先生からこんな話を伺ったことがあります。

「私も若くはありませんが、私よりずっと年上の80代

の方が『川の流れのように』を弾きたいと言って教室の生徒さんになりました。この曲にとても思い出があるとのことで、私はこの曲に必要な技術だけを中心にレッスンを重ね、やがてポツポツとへたっぴな『川の流れのように』が弾けるようになりました。

ところが、このお世辞にも上手とは言えない『川の流れのように』は、とても気持ちがこもっていて、私自身この下手なはずの演奏が終った時泣いてしまいました。」というお話でした。

そしてレイコ先生はこう続けました。

「シニアの方は生きてきた時間が長い分、教えている私よりたくさんの思い出の曲があります。演奏が終わった時の嬉しそうな顔が忘れられません。ピアノのゴールは上手になることだけじゃないんですね。」

この話を聞いた時に、ハイヴ越谷音楽教室も、こういった方をサポートする教室でありたいと感じるようになり、「趣味のピアノ教室」を開設しました。

当然、来ていただいた生徒さんにはしっかりと技術を身に付けていただき、上達することで得るピアノの楽しさを満喫していただきたいと考えていますが、それ以上に、生徒さんがピアノに求める物を大切にしていきたいと考えています。